郊外の庭付き一戸建てを買うのは明確な理由が必要です

マンションのこと

マンション暮らしの人からすると、庭付き一戸建ては、ある意味羨ましい限りなのです。いつでも自由に出し入れできる駐車場。車の洗車をどうしようかと悩む必要も無い。

マンションに住むと困る車の洗車

十分な収納に、広さを兼ね備えたリビングと、将来困ることも無い、子供部屋。

古い言葉ですが、家を買うことをよく『一国一城の主になった』と言いますけど、まさに庭付き戸建てこそが、一国一城の主と呼ぶに相応しいのでしょう。

しかし、そんな庭付き戸建ですが、やっぱり高いです。都内に立てようとすると、普通のサラリーマンではとても手が出せないでしょう。

そして選択肢が、都内から外れ、郊外へと移る。しかし郊外に庭付き一戸建てを建てる、もしくは買う人には、押さえておくべき事柄と、住むための明確な理由と覚悟が必要な訳です。

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永住を求めると戸建になる?

マンションでも十分永住はできると思うのですが、やはり永住をイメージさせるのは、戸建の方が断然でしょう。庭付き一戸建てを求める理由は様々でしょうが、何故選ぶのか?

  • 広さと豊かさを求める
  • 住み慣れた町だから
  • 子供達に自然と触れ合う環境を求めたい

 

広さと豊かさを求めた結果

庭付き戸建の魅力はやはりその居住空間の広さにあります。狭い家よりも広い家の方が豊かになるのか?一概にそうとは言い切れませんが、仮に狭い部屋でも豊かな暮らしをしている人が、広い部屋に移った場合、もっと豊かになるのは間違い無いでしょう。

ただし、これは普段の生活スタイルが同条件であることが、大前提にあります。

冒頭にもお伝えしましたが、庭付き戸建を都内で購入するのは、非常に難しいのです。広さと豊かさを求めた結果として、『郊外の庭付き戸建』を選択する。

勤務先のある東京まで、通勤時間は1時間を軽く超える。最寄り駅からはバスを利用する。普段からこの生活に慣れている人であれば、特に気にする必要はないのでしょう。

しかし、賃貸時代は会社の借り上げ社宅なんかで、都内マンションに住んでいた人が、いざ家を買う際に、郊外に移ると、この毎日のルーティーンに耐える必要が出てきます。

夜の終電も早く、周りに気を使いながら、飲み会などに参加する。

このパターンの人は、郊外庭付き戸建を購入するには相当な覚悟が必要になるでしょう。

 

マンションを『買うか?借りるか?』そんなに大きな問題なのか

 

住み慣れた町だから

通勤時間なんてこれまでも同じこと。若い頃から、電車に揺られて、東京に遊びに行ってたこともあり。この生活が当たり前。

そして最も重要なのが、この土地が住み慣れた町であり、まさに家族含め、全てのルーツがここにある人

まさに庭付き一戸建てを購入することに特段反論する理由もなく、都内の狭苦しいマンションに住んでいる、その土地への愛着は一方的で、ルーツも何もない核家族なんかよりも、よっぽど豊かな暮らしなのでは?とも思います。(ちなみに僕もこの類です)

 

子供達に自然と触れ合う環境を求めたい

自然とは言えませんが、実は東京都内は結構公園が多いのです。下手したら、そこらへんの田舎よりも、よっぽど子供を遊ばせる公園や、広々とした公園・庭園があるのです。

まぁ本格的な山・川・海となると弱いですが、公園は多いです。そもそも環境を求めて、郊外の庭付き一戸建てを選択するとなると、相当な遠方になってきます。

 

問題は価格にある

通勤時間や終電の時間などを我慢できたとしても、問題は郊外の庭付き戸建が、案外いい値段するのです。土地も広く、建物の広い。駐車場スペースは2台ある。

価格は3500万以上したりもする。まぁ一流ハウスメーカーで建ててもらったら、建物だけでも3000万なら安いし狭い。都内のちょっと外れのマンションが十分に買える値段になる。

どっちがどうとは言い切れないが、やはり需要と供給を考えれば、人口的な弱みを否定できない郊外の庭付き戸建の方が、マイナス要素が強いと思います。

そしてマイナス要素は次の項目に大きく影響します。

 

 

いざ売却するとなると安い・売れない

そして最大のネックが、万が一、その家を売るとなった場合にある。やはり郊外の家賃相場は非常に低い。また土地の相場も然程高くない

実は建物の値段はどこに建てても然程変わらない。建物の値段は広さと材質や構造などにあり、土地が何処にあろうが関係ない。結果、年数経過によって自動的に建物の価値が下がる。土地の値段はもともと安い。

住宅ローンは新築の建物の評価に対して、借入を起こすので、建物の価格減少に住宅ローン残が追いついて行かない。そして結果オーバーローンとなり、売却してもローン残が残ってしまうケースが実は結構ある。

賃貸に出すにしても、家賃相場が安く、ローン額をまかなえる金額で貸しに出したとしても、貸し手がいない状況になるのです。

 

郊外の庭付き一戸建てを買う覚悟

広さと豊かさを求めることは、素晴らしいことです。誰でも求めたいでしょう。しかし、色んなことを我慢したり、憧れのスローライフなんてことも、全ては将来に渡って余裕があることが大前提にあると思います。

ごく普通のサラリーマンが、その覚悟を受け止められるのか?これはちょっと疑問です。それだけの覚悟を持って庭付き一戸建てを購入すべきです。

 

最後に

郊外に住むことを望む人もいます。それは自分自身の趣味を優先している人です。本当に好きなことがあるのは素晴らしいことであり、こういう人は、日常の生活に多少不便感はあったとしても、自分の時間があることで、何も気にせず生活できるタイプなのです。

庭付き一戸建ては『一国一城の主』です。マンションは違います。やはり最後は戸建てに住んでみたいと思うんですが、如何ですかね?

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