リフティングはサッカーの基礎技術の中でも、試合中には直接やることはないと言っても過言ではない技術なんです。
そもそもリフティングという技術を直で考えてしまうと、『使わない』になるんです。
でも実際はリフティングが上手くなることによって、サッカーボールの扱い方が上手くなり、試合中のいろんなシーンで対応が出来るようになるわけです。
ボールタッチが優しくなったり、浮き玉に対して体のどの部分でトラップするのか判断したり、リフティングをすることによってその感覚を自然に覚えていってるように思います。
でもリフィングってどうも回数目標に目的意識が行ってしまいがち。
これはこれで、悪くないことですし、リフティングの練習成果を図る王道。
しかし、リフティングが中々上手くならない子供達にとって、回数目標は永遠の課題であり、ある一定のレベルに達するまでに、挫折してしまう子供たちも少なくないのがリフティングという技術が他の基礎技術と違うところでもあるんです。
なんでそうなるのか?
リフティングは回数目標によってストレスが溜まる!
やってもやっても2回・3回。たまに10回できるけど、翌日リフティングの練習やったら、また2回が出てしまう。。。
この状態が当分続くわけです。逆にここを抜け出すことが出来て初めてリフティングの技術が安定してきたと言えるんでしょう。
とにかくストレスが溜まるリフティング。
気持ちわかります。何回やっても最高記録を更新しても練習中に3回・4回程度で終わってしまうことが多い。
そしてやりたくなくなってくる。イライラしてボールをボカ〜んて蹴り飛ばしてしまう。
リフティングに関しては本当無邪気な年齢である低学年の時に徹底的にやらした方が、後から苦労しないんじゃないかな?とも思うんです。

目標とする項目を回数にしない
何度も言いますけど、子供達がリフティングという練習をするとき必ず回数が増えることを目的として練習しております。でも回数目標だと続かない。
そして続けられない。。中々安定して伸びてこない回数に嫌気がさしてくる。
ちょっと目線を変えてやらしてみるのもアリじゃないですかね。
- 移動リフティング 距離を目標とする。
- タイムアウト 時間を目標とする。
移動リフティング
距離を目標とすることで、回数やリフティングでボールを落としてしまうストレスを一旦解放してみるのもアリです。
移動しながらのリフティングは練習でもあるのですが、ここで大切なのが
決して落とさないで、目的地まで行くことをすると、結局は移動リフティングを達成するために普通のリフティングを練習しなければなりません。これでは意味ないです。(まぁ落とさずにリフティングできるのか一番良いのですよ)
タイムトライアル
これも同じですね。回数という目標数値ではなく、例えば100回を何分でやれるのか?
遊び感覚でやってみるのも良いんじゃないですか。まぁ100回となると、少しハードルが高いので、初めの間は30回とか50回とかのタイムを計って、「早い・遅い」でその気にさせるのもアリでしょう。
リフティングは難しいから嫌だ!意識をそらしてあげる
子供のサッカーは足が早いとか、背が高いとかが大人より優位になります。
だから技術なんて多少なくても、レベルが中位のサッカーチームであれば意外と活躍できます。
しかし、そこから更に上のレベルになると、サッカーの動き方や基礎技術が確実に必要とされます。
だた足が早いだけでは試合には出れません。
何故ならこのレベルになれば、ほとんどの子供達が『足が極端に遅い』ということがなくなり、更にディフェンスのレベルも上がるので、体を使われてアウトです。
リフティングは確かに、リフティングという行為自体を試合で使うことはありませんが、冒頭にも記載した通り、リフティングの技術があることで、トラップの技術も上がるのです。そしてシュートの実力も上がるのです。
中々、リフティングというのは出来ない子供達にとっては非常にハードルが高い練習なのですが、いかにこのストレスを感じさせずにリフティングの練習を続けられるかが、この手の子供達への対処方法なのでしょう。
リフティングを毎日練習できるという特技
もはや特技であると思います。サッカー大好き少年であれば、毎日練習することに苦痛を感じることは無いでしょう。しかし、サッカーは好きだけど、リフティングの練習は辛い。
そう感じる子供達は沢山いるのです。
リフティングに集中して毎日少しづつでも続けることができると言うことは、スゴイことなんです。何か一つの事を毎日続けるのって大人でも難しいですからね。
本筋は徹底的にやるしか方法はないんですよ。。。
インサイドキックやシュートなんかもそうですが、知らないうちに形になってます。そこそこ出来るようになってます。
ところが、リフティングだけはそうは行きません。
各基礎技術の中でも練習量としては圧倒的な時間を費やさないと、そこそこ出来る感じにはならないのがリフティングの厳しさなんです。
でもサッカーが大好きな子供達はそこを突破できるのです。何の意識もなく突破してしまいます。
すべての子供達がこのようになれるわけではないでしょう
現実は厳しくここまで紹介してきた、目的意識の目線を変える方法も効果はあるとは思いますが、あくまで徹底的に楽しくなるまで練習を続ける以外、本当の意味でのリフティングの上達方法はないと言っても過言ではありません。
