取らぬ狸の皮算用。住宅を購入して予定では結果繰上げ返済してた予定。予定は未定。自らの環境の変化や、子供たちの成長による出費を甘く見ていた?
そんなことない!
差して変わらない生活を送っているにも関わらず、当初予定していた住宅ローンの繰上げ返済が何故か出来ない。
貯蓄と繰上げ返済の優先順位
繰上げ返済が出来ない事はない。では何故繰上げ返済をしないのか?
それは、貯蓄を優先しているからなのです。繰上げ返済をしたお金は戻る事はない。不測の事態や子供たちの成長に応じた、前向きな出費に備える事を考えると中々繰上げ返済が出来ない。
要は、返済総額 < 普段、これからの生活
この意識が強いと、繰上げ返済の優先順位は下がる。
余裕ある人はそれでいい
単なる余裕が無いだけでしょ!と言われたらそれまでだけど、余裕がある生活をどのレベルに設定しているのかは、人それぞれ考え方によって異なる。
ただ、それでも、余裕がある人は、どんどん繰上げ返済すべきだと思う。
住宅ローンは長く借りて短く返す
住宅ローンの鉄則です。長く借りる事で無理の無い返済額にしておき、余裕がある時に繰上げ返済で、返済期間を短くして行く。
今の年収、年齢を自ら判断して、無理に返済期間を短くすると、それこそ不測の事態に陥った際に、八方ふさがりの結果が目に見える。
繰上げ返済の必要性
必要なのか?と聞かれたら、絶対必要でもない。住宅ローンはとにかく長期戦。35年間も何事もなく、住宅を購入した時と同じような環境の人は先ずいない。
繰上げ返済が趣味になれば、凄いことだけど、繰上げ返済によって、子供たちの将来を妨げる可能性を考えると、繰上げ返済に消極的になるのは仕方ない。
繰上げ返済は決して必要ではないが、住宅ローンを組んだ、年齢や金額によっては、繰上げ返済を意識して優先順位を上げる必要もある
①40代以上の住宅ローン
40代以上で住宅ローンを組んだ人は、危険ゾーンにいる人が多い。ここまで、何故繰上げ返済に消極的かと言うと、子供たちの将来が一つの大きなポイントになっていた。
しかし、次に来る住宅ローンとの家族の関係は、まさに自分の年齢との戦いに入る。
仮に40歳で35年ローンであれば、最終年齢は65歳。サラリーマンの定年は65歳のところもある。それを考えると後10年は返済期間が残ってしまう。
しかも定年まで年収を上昇出来る人はごく僅かであり、住宅購入時に算出していた、返済計画が厳しくなるケースも稀ではない。

②返済額が最初から高い
夫婦共働きの年収換算で、住宅を購入した場合も危険だ。
このタイプは繰上げ返済の優先順位を上げなければ、万が一どちらかが働けない状況になった際には、どうにもならないパターンになる可能性が高くなる。
余裕ぶっこいて、子供たちの教育費も共働き換算で進むとダブルパンチを喰らってしまう。
繰上げ返済をしない
繰上げ返済をせずに、貯蓄をする。住宅ローンは長期戦。子供の教育も長期戦。夫婦の生活も長期戦。
全て終わりは数十年後先。住宅ローンをせっせと繰上げ返済して、居住スペースを確保するのも、長期戦に備えた一つの考え方。
子供たちの教育費を考え、繰上げ返済をせずに、少しづつ残高を減らすのも、人生という長期戦に備えた一つの考え方。
バランス良く出来ればいいけど、そうもいかない。教育費にいくらかかるか、解らない状況で、貯蓄を住宅ローンの繰上げ返済に回すのは、僕には出来そうもない。
最終的に貯蓄さえしておけば、教育がひと段落した際に、余裕があれば、一気に繰上げ返済すればいい。
繰上げ返済は借入当初にする事で、利息の支払いが減る。借入当初に繰上げ返済することが最も効果のある、繰上げ返済の方法。
でも別に利息の返済で多少徳をしても、途中、あの時の繰上げ返済をしていなければ!
この後悔は大きく響くことになる。

最後に
繰上げ返済が出来ない?繰上げ返済をしない?二つの違いは貯蓄にある。
もし繰上げ返済が出来ない状況にいたとしても、毎月返済をし続ければ、確実に住宅ローン残は減って行く。
後は先々を考えて、自ら行動するしか手はない。