マンションのモデルルームを見学したり、いくつか分譲マンションを見て歩いて、いざ購入しようと決めたマンション。ここで迷う人は迷う、「何階にしようか?」「何号室が良いか?」
まぁマンションの立地条件から、このマンションの何階以上で検討するなど、初めから階数を定めて購入に臨む人も少なくはないでしょう。
また分譲価格の値段によっても左右されます。いいと感じた住戸は価格が高い、分譲マンションにありがちな、キャンペーン住戸のような割安感のある住戸は、倍率が高くなる。
一体どうすりゃいいんだ!
分譲価格と満足度
分譲マンションは各住戸に分譲価格を設定していくわけなんですが、この設定は微妙に各社違いがあるにせよ、セオリーのようなものもあります。
基本的には、過去の人気倍率をデータ化して、分析した結果が今の分譲マンションの価格差になっているのは明らかなので、多少なりとも、その年どしによって異なるのかもしれません。
分譲価格の調整
高い住戸と安い住戸。どちらも人気があり倍率も高いでしょう。しかしもし、高い住戸の分譲価格が、安い住戸と差して変わらなかった場合どうなるでしょうか?
おそらく確実に、高い住戸だけに人気は集中するでしょう。設備も良く、広さも満足。そんな高い住戸が、安い住戸とたいして分譲価格が変わらないなら、当然そうなりますよね。
このようねケースにならないようにも、特定の住戸に人気が集中しないように、分譲価格で調整することになります。
そうなってしまっては、完売すら危うくなってきます。理想の形としては、人気が偏らない住戸に平均的に申し込みがあることなのです。
高層階と満足度
高層階の満足度は全ての人に当てはまるのか?といえばそうとも限りません。高層階には高層階ならではの悩みもあるのです。
- ゴミ出しが面倒
- 有事の際の避難
- エレベータ渋滞
などなどがあります。
逆に高層階のメリットといえば、圧倒的に多いのが「眺望の良さ」でしょう。そして高層階に住むことで、上階からの生活音や周辺の圧迫感が全くない状態。
こういった満足感は、生活という環境から少しだけ離れた環境を作り上げられる高層階ならではのこと。
居住空間としての満足感はやはり高層階がトップなのでしょうね。
当然ながら分譲価格が高いのは、皆さんご存じでしょう。しかし将来的な資産価値は一方では違う見方もできるでしょう。

住戸が違うと冷暖房費が違う?
実は冷暖房費が節約できるのは中間階の中間住戸なんです。ちなみに、最上階や角住戸は熱損失が多くなり、冷暖房費がかさみます。
ということは節約というお得感で購入するなら、「中間階の中間住戸」になります。しかも、高層階や角住戸、1階住戸に比べれば販売個数も多い。
結果として分譲価格も割高感を感じない。
買い替えしやすいのは何階か?
さてさて、マンションの価値を図るにあたり、一定の価格調整などがあるのはわかりました。しかし、買い替えるときは何階が、買い替えしやすいんでしょうか?
これは逆にいえば、「高く売りやすい」という結果に繋がるんです。
一般的には「上階の方が売りやすい」という傾向があります。しかし「売りやすい」と「高く売れる」は別の問題になるのです。
また上層階の中でも、最上階はまた違う感覚に陥るかもしれません。
分譲時の価格差は何処に?
分譲時は各住戸によって価格設定がされていました。それは新築分譲マンションだから起こり得ること。これが中古マンションになったら全く違う見方ができます。
中古マンションとなった、新築マンションは既に、1住戸毎の販売価格という考えではなく、マンションそのものを見られる。
- マンション建物のグレード
- 周辺の環境状況
- 管理状態
などが、中古マンションになるとフォーカスされてしまう。
新築分譲時に、同一マンション内で高かった安かったとかは関係ない。
結果として買い得を考えるのであれば、分譲時の割安住戸や2階等中間住戸は買い得になるのです。
最高価格が有利になる
マンションで最も価格が高い住戸を選んでおくと、買い替え時に有利になるということに結果的にはなる。
しかしここで重要なポイントとしては、基本に立ち返ると、マンションを購入しようとした時の条件などを見直してほしい。
中古マンションとなった場合、利便性や都心部ならこれに当てはまるが、郊外マンションであれば、分譲価格の高いマンションが、そのまま最終的に有利になるとは限らないことは念頭に置いておくべきでしょう。

まとめ
結局何階が買い得なの?って感じになってしまった。
- 居住空間の満足度を感じたいのなら高層階
- 節約重視かつ分譲価格抑えめなら、中間階の中間住戸
- 中古マンション買い替えなら中間階
- 売ることも考えるなら、最高値住戸
大きく分けるとこの4つでしょうか。
あとはそれぞれ希望する内容で選んで行きましょう。