サッカーをやってる子を持つ親が、我が子のサッカーを観た時に心の中でイライラしてる瞬間第1位といっても良いでしょう。
試合中にボーっとしてる時
多分時間にすれば数秒程度。まばたき二回、三回程度の瞬間ボーっとしてる。だからパスに反応出来なかったり、ルーズボールやダンゴサッカーの中で反応が遅い。
精神的な部分も大いにあるでしょう。そして今回のテーマであるクイックネスという神経系能力が未熟であることもあります。
ゴールデンエイジ期に神経系を鍛える
サッカー選手だけに限らず、7歳から12歳までの子供たちを、ゴールデンエイジとかプチゴールデンエイジと呼びます。この時期は色々な事をスポンジのように吸収します。
一般的にゴールデンエイジを迎えている子供たちにはとくかく神経系要素を多く体験したり考えたりすることが大切なのです。
サッカーにおいても下記の様な感じです
- 自分で考える力をつける
- agility(アジリティー)能力を高める
- クイックネス能力を高める
まだまだあるのですが、基本的には筋トレなどの肉体強化を重視するのでは無く、頭や身体全体の神経系をどんどん強くすることが重要なポイントです。
クイックネス能力向上でボーっとした感じを解消する
試合中に集中してないと感じるシーンって色々ありますよね。当然見てわかるくらいの集中力の無さは別問題です。
例えば練習中もダラダラしているとか、試合中に周りの景色がきになる、動いている鳥に目がいく。
このあたりの子供は神経系能力以前の問題になります。精神的にまだ未熟であり特に男の子は個々によってばらつきが出ます。このゾーンの子供はまだまだ先の話です。
試合中にずっと集中していればそうは思わないのです。子供のサッカーの試合を観戦していて集中力が無い、もしくは集中して欲しかった瞬間があるはずです。
- パスに対する反応が遅くチャンスを逃してしまう。
- ルーズボールが目の前にあるのに出足で負けてしまう。
- カウンター攻撃時に一人だけ出足が遅く、後ろから追いかけている感じ
とまぁこんな感じです。
総じて『全て反応が遅い』とか『集中してないから遅れてしまう』という言葉で解決していると思います。(案外コーチたちでもそうなんじゃないでしょうか)
クイックネスとは?
クイックネスとは神経系のフジカル要素であり、停止状態からの反応の速さになります。クイックという言葉なので基本的には最初の2歩・3歩の反応の速さです。
目で見た瞬間に脳が刺激を認識し、そこからアクションに入るまでの動作の速さになります。
初速という表現も別にありますが、初速は自主的に動く行動の速さであり、クイックネスとはどちらかと言うと受動的であると僕は思います。
- 狙ったスピード = 初速
- 予測不可での反応 = クイックネス
少し強引ですが分けるのであればこんな感じです。
最初の2歩・3歩で勝負が決まる
集中してない!ボーっとしている!と感じる瞬間はおそらくこの、2歩・3歩に反応できてないからではないでしょうか?
ということは集中力が足りないとかボーっとしているのでは無く、神経系能力がまだまだ成長過程にあるのではと僕は思います。
クイックネスの強化に正解はない
正直なところこのトレーニングをやればアジリティーやクイックネスを強化できると言った明確な答えがないのが現実であります。
何故なら、神経系フィジカル要素であることがポイントです。
筋トレなどは単純に肉体強化で見た目の結果もわかりやすいですが、神経系は見た目にはわかりづらく、結果として出ているのかを直ぐに知ることが困難なのです。
それでも皆さん普段のサッカーチームでもやってることが実は後々結果となります。
- ラダートレーニング
- ステップワーク
- 鬼ごっこ
- 練習試合(狭いコート)
学年が上がるとやらなくなる練習メニューもありますが、サッカーボールを使わない基礎メニューが後々効果を出してくることもあります。
また狭いグラウンドで練習試合を重ねることも大切です。足が早いというだけで、試合になると縦のドリブルで活躍する子供もいますが、案外その手の子供はクイックネスやアジリティーが低い傾向が見られます。
狭いグラウンドで行うことで
- ルーズボールへの反応
- パスカットへの反応
- 瞬時にターンやディフェンス時に突っ込みすぎてしまう対応
などをより素早く動く必要がある場面を多く体験することが重要です。
まとめ
クイックネスやアジリティーといった能力はサッカー選手としてとても大切な部分であります。
また今まさに自分のチーム内で活躍している子供たちと、そうでない子供たちの差は以外とリフティングが上手いとかボールコントロールが上手いとかだけでは無く、神経系要素がまだまだ成長過程にあるからかもしれませんね。
そしてこれらの能力を身につけることでオフザボールも格段に出来るように見えてくるもんですよ。
『試合に集中してない』とか『ボーっとしている』などといちいちイライラせずに気長に待つか、その手の練習に付き合ってあげましょうねー