近所のお爺さんと将棋 6枚落ちからやっと2枚落ち

将棋のこと

感服致します。もう86歳なのに頭は冴えてる。将棋を子供達に教えてる?本人は暇つぶしだそうですが。目つきが鋭く何となくです。最近、時間の合間を見てお相手していただいてる、いわゆるお爺さんです。

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将棋に年齢は関係ない

お爺さん、将棋のプロではないのですが、かなりの腕前だとは思います。もちろんタダでは無いですよ。(超格安ですが)おじさんは幼少期から将棋をやっていたらしいです。

小学校低学年の頃には大人を相手にしていたようで、将棋好きな大人を倒して、菓子をもらい楽しんでいたそうです。

本当、将棋には年齢は関係ないと思います。息子もたまに、千駄ヶ谷の将棋道場に行きますが、1学年下でも軽く負けることも多々ありますし。小学校内では高学年を差し置いて、2番目に強いそうです。(ちなみに1番も同学年)

小学生だと体の大きさ、背の大きさだけで有利になるスポーツとは違い、頭だけで戦う将棋には年齢は全く関係がないことがよくわかります。

 

でも結局はどれだけやるか

我が子も小学校1年生くらいから何故か将棋を始めだし、最初は自分が相手をしていたんです。負けると泣き出し、もう一回みたいな感じで、こっちがもう勘弁してくれと思うくらいでした。まさに「勝つまで負ける?」の精神。

毎日仕事から帰って来れば将棋ばっかりの時期もありました。

その甲斐もあってか、1年生の時は、かなり弱かった息子も、知らないうちに強くなり2年生の頃には学校でも1・2を争うほどになりました。(レベルが低いんだとは思いますが)

やっぱり一時でも集中して取り組んだことが少しレベルを上げた原因だとは思います。

 

ここから先が険しい

少しは強くなり、学校内のレベルの低い集団の中では通用しておりました。しかし、上には上がいるもので将棋道場に行くようになると、同じ小学生でもより強い相手が沢山いました。

なかなか強くならない、さらに強い相手と対局すれば負ける。モチベーションが下がるの悪循環。道場に行かなければ相手がいない。だけどそんなしょっちゅう行けるわけでもない。いよいよ将棋をやらなくなる。

 

お爺さんの登場

そんな中、嫁が最近どういう経路で発見したのかはわかりませんが、近所の将棋自慢のお爺さんがいることを知り通い始めることになりました。

基本いけばお爺さんが暇な限りずっと将棋ができる。(お腹がすけば終わるのかも)しかし、子供ですんで持っても2時間くらいで、終わればクタクタな顔になっております。

最初はサンドバック状態だったそうです。しかも、お爺さんと二人っきりのシュチュエーション。子供とってなかなかない、したくもない経験。でも我慢強く、通うことによって少しずつ力をつけていたようです。

 

余裕の6枚落ちから2枚落ち

でもお爺さんは、そこそこ強くなって来てる我が子もに対して6枚落ちの余裕ぶり。

6枚落ちとはいわゆるハンデみたいなやつです。将棋の駒を始めから6枚無くしてスタートするわけです。飛車、角、左右の桂馬・香車の計6枚を落として将棋を指します。ちなみに2枚落ちとは、飛車と角ですね。

そう!最近ようやく2枚落ちでお爺さんが相手してくれたみたいです。それだけでも息子は喜んでいました。

 

お爺さんがお爺さんであるが故ん

お爺さんところに行きだしてからもう4ヶ月くらいは立ちます。でも実はまだお爺さんの名前を知らないんです。

我が子にも一度お爺さんの名前知ってると聞いてみましたが、「知らない」と言い、話すことは将棋の話ばかりだそうです。おそらくお爺さんも我が子の名前を知らないのではと思いますね。

お爺さんからすれば名前など聞く必要もなく、ただお爺さんの大好きな将棋で時間が潰せることと、子供達が強くなっていることが楽しいのではないのでしょうか。だから、お爺さんでいいんです。

将棋の話って何するの?って聞くと、だいたいが「詰将棋をとにかくやること」と言われるそうです。

毎日誰か相手がいるなら別ですが、限られた時間の中で家でもやることとして、詰将棋の本などをやるように言われております。

 

正直、将棋に対して情熱があるのか無いのかわからないまま、ここまで来たんですが、何だかそこそこ強くなってきたので続けているだけの息子からすると詰将棋は、たまらなく退屈なようで初めは、全くやっておりませんでした。

試しに詰将棋の本を買ってあげても、家で読むのは漫画ばかり。まっさらな状態のまま詰将棋の本はずっと待っていました。

 

そんな中、お爺さんはいつも帰り際に必ず詰将棋をやること、楽しむことを伝えてます。自分も、こりゃ少しはやらないと何だか申し訳ないと感じてきて、朝の日課にするようにし、1日1問でもいいからと、半ば強制的にやらせるようにしました。(怒ったりしてませんよ)

 

まっさらな状態のまま放置されていた詰将棋の本がようやく日の目を見ました。

 

そこそこ将棋ができるので、最初の問題などはスラスラ解けるので初日から1問だけでは終わらなく、どんどんページが進んで行くようになりました。お爺さんから言われていたのか、わからない問題は、付箋等をしておいて、答えを見る。そして次の問題に行くこれを繰り返し、毎日続けております。

 

結果、ようやく6枚落ちから2枚落ちに格上げ?して頂きました。お爺さん、名前も知らないお爺さんありがとう。

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