少年サッカーの中で一番最初に目につくのは、「足が速い子供」か「背がでかい子供」この二つです。技術が初めっからあったら話は別ですよ。
まずサッカーチームに入部した時を考えると、少年サッカーは全員初心者からスタートしているはずです。その中で、気になるのは、やはり身体能力と恵まれた感じがする体。
だけどこれも知らないうちに、どんどんそんな効果が薄れて行くもんなんです。
足が速いのはサッカー選手として恵まれている
もうこれは否定のしようがないです。球技全般に言えることかかもしれませんが、足が速いということは、間違いなくサッカー選手としては恵まれている!
それだけで最初のアドバンテージとしては十分すぎます。しかしこれも、どんどん効果が薄れてくるのです。
低学年まではやりたい放題
やりたい放題は言い過ぎ感ありますが、あながち違うわけでもないです。足の速さは低学年あたりだと、速い子供とそうでない子供の差が、めちゃくちゃあります。
ドリブルという名の、縦蹴り出しパターンで突き抜けられると、どうしようもない。しかも低学年の間はディフェンス自体がザルで、組織としても機能していないチームが多いので、ボールが取れないケースもあります。
しかしこれも、どんどん効果が薄れてくるもんなんです。
ディフェンスレベルが上がると厳しい
低学年のスピードスターも、小学3年生あたりから苦戦し始めます。まず違ってくるのが、ディフェンスのレベルが上がってくるということ。
例え一人を縦に一本などでかわしたとしても、次のデフェンダーにあっさりカットされてしまう。要は気にはしてないかもしれませんが、ある程度組織的な守り方が自然と出来てくるもんなんです。
そうなると足元から、かなり離れたドリブルをしても、少年サッカーの狭いグラウンドでは難しくなる。(蹴り出す力をコントロールできれば別ですが、そりゃプロでもそーはいません)
しかし練習時の一対一なら、まだまだ無敵に近いレベルの可能性もありますけどね。
しかしこれも、どんどん薄れて行くのです。
小学5年生になると何故か変わらなくなっている
正確にいうと、「変わらないように見えてくる」になりますかね。多分、運動会などの徒競走とかだと、足の速さが歴然の違いを感じるのかもしれません。
しかしサッカーではそんなに甘くはないのです。
では何故、変わらないように見えてくるのか?もともと足が速い子供が何故そうなるのか?原因はいくつかあると思います。
足の速さが変わらなく見える理由
サッカーで足の速さが変わらなく見えるのが、だいたい小学5年生くらいから、早いと小学4年生くらいからでも、そのように見えてきます。
❶足が遅くなった
まぁこれは考えにくいかもしれません。しかし、あまり運動しなくなると、やっぱり遅くはなると思います。特に小学5年生あたりからは、塾などにも通う子供が増えてくる為、練習頻度がグーンと下がる子供も少なくはありません。
ただ結果的には次の項目になるのだと思います。
❷全体的に足が速くなってる
小学生低学年の時は、あんなに差があったのに、そこまでの大きな差を感じなくなってきている。サッカーは徒競走のように一定の長い距離を走るわけではありません。
少年サッカーなんて、全力疾走できるタイミングが難しいくらいです。
そんな中で、おそらく5・6歩。長くても10歩程度であれば、体も大きくなり、脚力も付いて来ているので、ある程度は足れるのです。
結果的に差が無くなってくる。(サッカーではね)
③技術の差が出て来ている
でました!本命です。これが最も足の速さを感じさせない理由になります。もはや説明不要でしょうね。
- 足の速い子供よりも、足の遅い子供の方が、サッカーが上手い!
- 足の速い子供が抜けるテクニック(技術ね)が無い!
これだけでこの差が埋められます。
しかしこれだけでは足らなくなることもあります。
上手くて、デカくて、速い
サッカー選手として、レベルが上がれが上がるほど、この壁にぶち当り、弾き返される子供たちがいます。
これまでの説明はあくまで、サッカーが好きな小学生が、少年サッカーのチームで起こるだろう事案であります。しかし、「上手くて、デカくで、速い」という3点セットが普通となるレベルに入ると、ただの「サッカー好きな小学生」では片ずけられないレベルへと上がります。
もちろん結果的には、足の速い子供と遅い子供のような感じで、各段階に応じたレベル差をどうやって埋めるのか?ってことに尽きます。
最後に
サッカーは頭でも考えるスポーツだと僕は思います。当然ながら身体能力や、サッカーの技術、組織的な判断力の速さなどは、鍛えてもどーにもならないところは多少はあるとは思います。
しかし、各段階に応じたレベル差を、どのようにして埋めるのか?これを真剣に考え、前向きにトライして行くことで、結果はついてくるのかもしれません。
まぁ言えるのは、練習しようねーってこと。