将棋を覚えて間もないこどもに、良い意味で「どや!顔」しましょう。今回は大駒+王将の格言編です。将棋にも色々と格言があります。これを覚えるだけでも将棋が強くなりますので是非、教えてあげてください。
将棋の格言とは
まずは格言とはなんぞや!ということでウィキペディア参照で
格言(かくげん、英語: Aphorism、アフォリズム)とは、人間の生き方、真理、戒め、武術、相場、商売などの真髄について、簡潔に、言いやすく覚えやすい形にまとめた言葉や短い文章。わかりやすく言うと名言(めいげん)。
ことわざが、庶民の生活の知恵から出たものであるのに対し、格言は、昔の聖人・偉人・高僧などが言い残した言葉や、古典に由来するものを言うことが多い。箴言(しんげん)、金言(きんげん)、金句(きんく)や警句を含む。個人が座右の銘とする場合もある。
海外の哲学者においては、表現手段としてアフォリズムを多用した者もおり、ラ・ロシュフコーやエリック・ホッファー等が挙げられる。
ことわざとは違う
格言が、人生に対して簡単に言い表した戒めの言葉・金言であるのに対して、ことわざはどちらかというと、出来事を表した意味合いになります。
まさに将棋においての格言は、将棋に対する真髄、戒めを簡潔に覚えやすくした言葉になりますので冒頭でも記載しましたが、格言を覚えるだけで強くなります。
将棋の格言 本題に入ります
格言①居玉は避けよ
序盤において、王が自分の位置に居座ることによって、中盤から終盤にかけて守勢になった時にすぐに詰んでしまう危険性が高くなるので、たとえ将棋駒の世界では一番偉い、玉将であったとしても、そこはサボらずに動いて下さい!でないと負けますよ!っということです。
格言②桂頭の玉寄せににくし
終盤の将棋で、後もう少しで詰みだと思い、玉が上に逃げようとするのを抑えようとして桂馬を指してしまい、玉が桂馬の前に逃げてしまうことによって、自らの詰みにくくしてしまうことになっちゃうよ〜という格言です。
これもよく見る光景なので、終盤の桂馬を置く位置には気をつけましょう。
格言③初王手目の薬
初回の王手は対したことないという格言ですね。1回王手したくらいで調子にのるなよ!という意味です
格言④飛車先に歩交換三つの得あり
飛車がいる筋の歩を交換することにとって三つの得があるという格言です。その三つとは
- 飛車が敵陣に直通すること
- 1歩持ち駒にできること
- 交換前に飛車先の歩がいた地点に駒が進める・駒を打てることです。
ようは飛車の前にいるであろう、自分の歩兵はさっさと特攻させるべし!ですね多分…
格言⑤目から火の出る王手飛車・王より飛車を可愛がり
これはどちらも、飛車の重要性を言っている格言です。まずは目から火の出る王手飛車取りです。これはたまらんですね、「王飛車接近すべからず」なんて格言もあるように、王の近くに飛車を置くことだけは悪いことは言わないのでやめときな!ってことです。
そして、「王より飛車を可愛がり」これは、俗に「ヘボ将棋」なんてつくことが多く、王将が危険になっているのに、大駒最強でカッコイイ飛車を可愛がるあまりに、勝負に負けてしまう格言ですね。とくに将棋を覚えたての子供がおちいり安いミスです。
好きな駒を取られたくない一心で肝心の王将が取られてしまうことも少なくはないと思います。
逆に、王将を取ることが将棋の目的であるにもかかわらず、取る必要のない相手の駒もコレクターのように集めてしまうこともよく見ます。
格言⑥龍は敵陣に馬は自陣に
龍(飛車が成り)と馬(角が成り)の使い方です。龍は敵陣にガンガン攻めてけ〜という意味と、馬は自陣でセンターバックとして守りについた時に力を発揮するという格言です。とくに馬の守りは強力で、「馬の守りは金銀三枚」という格言があるくらいです。
格言⑦角換りの将棋に5筋は突くな
これよく見ますよね〜子供の将棋でも大人の将棋でも。角換りの将棋、角かわりの将棋で、▲5六歩と5筋を突くと、常に△3九角と打って、飛車取りと馬を作る手が見合いになる筋が生まれます。この手を避けながら駒組みを進めるのは、なかなか大変なので、このような格言があるんだと思います。
最後に
これはあくまで格言の一部でありその他にもたくさんあります。そして大切なのが、格言はあくまで格言でありこれが正解ということではありません。
反面、将棋の歴史から生まれた戒めや、金言でもあり間違いではないのは確かです。覚えたての子供はまず、正直にこの格言を信じて将棋をすることによいのではと思います。