サッカーのポジション、子供のサッカーは基本的に8人制です。コートも比較的狭く、ポジションと言っていいものか迷うところなんですが、一応ポジションがあります。
GK(ゴールキーパー)から始まり、フォワードまでありますね。2バックなのか3バックなのかで前線の数も変わります。また1トップのチームも多いような気がします。
でもこれあくまでスタート時点及び、一応に近く、且つチーム内のルールに沿った形で流動的に動いてるわけです。今回のテーマ、ポジションを子供達に考えさせると様々な気づきが見えてきます。
そしてそれを何処まで見るか、何処に目をつむるかまで考えて行きたいと、いつも通り遠浅な感じで攻めてみたいと思います。
子供達にポジションを考えさせるメリット
大体この手のお話ってデメリットがメインなケースが多いような気がしますが、そんな感じかもしれません。
そんな中、メリットといえば「子供達に考えさせる」というフレーズ自体が最大のメリットだと思います。
ただこれから言うことは一つ一つを切り離すとあまり良くない気がします。
全てできてこそ考える、考えているということになると思います。
自ら考えることによって自己主張することが出来る。
やはりこれは子供に限らず大切なことです。自分がこのチーム内でこのポジションに入りたいと自分の気持ちが伝えられる。
これの能力は、サッカーという一つのスポーツの枠組みだけではなく、将来大人になっても、あるととても便利な能力であると思います。
またサッカーは色んなスポーツの中でも、試合中の自分の考えがとても必要とされるスポーツだと思います。人任せの弱気な子供が中々サッカーの試合で活躍できないのはこの部分が大きく影響しているのでは?と思います。
友達がどのポジションに入りたいか?どのポジションがあっているか何となくわかる
一緒に練習し、共に試合で戦っている仲間だからこそわかりますよね。
また毎回子供達でポジションを決めているわけではなく、意外と大事な試合にはコーチが今のベストを選択し、ベストなポジションを配置するわけですが、子供によっては本当は別のポジションに入りたい子供もいると思います、中かにはこの気持ちを汲み取ることが出来る子供もいます。
この能力も子供だけの話ではなく、大人になっても使える能力であり、大げさですが適材適所を判断できる可能性を秘めてるような気がします。
譲り合う気持ちも出来てくる子は出来てくる
いわゆるポジションチェンジですね。これは、得てしてサッカーが上手い子供たちが集まるとできる行動で、逆に下手な子供が多いと全くできないことが鉄板です。
FWの次はMF、そのあとDFからGKまでこなしてしまう。そしてそれをちゃんとローテーション出来る。
この気持ちは譲り合うという表現では無く、この行為が出来る子供が、まさにすでにサッカーがちゃんとしたスポーツとして、そして勝負の世界であることも認識できているからこそ出来る行為だと僕は思います。
おそらくですが、子供達だけでポジションローテーションが出来ない子供は、未だに小学校の休憩時間に+@された程度の考え方と、サッカーの技術だと勝手に思っております。
子供達にポジションを考えさせるデメリット
メリットにも少し記載してしまいましたが、最大のデメリットは、ポジションローテーションが行われないケースが多々あるということです。
考えると言うことは、単なる自己主張だけではないです。自分をアピールするのとも似て非なるものだと僕は思います。
このポジションローテーションが、しっかり考えることが出来ない子供達に、ポジションを考えさせても無駄なのかもしれません。
ずっとやりたいポジションが偏り、結果チームプレイでは無く、ただの子供達の中にある、力関係のみの話になりかねない。また遠慮がちな子供には非常に辛く大変な環境になるんだと思います。
(自分で打開して行かないと!と高いハードルを掲げるコーチには是非、自らの人生にも高いハードルを掲げてほしいものです。サッカーじゃなくてね!)
自分で考えることは大切です
子供に限らず大切です。しかし、なかなか難しいことでもあります。人によっては特に気にせずこなす人もいます。
そして中には、自分で考えることを完全に放棄している人もいます。でも基本的には、みんな自分で考えたいはずです。
社会ではよく言う言葉で、その人のストレスを大幅に減少させるようとするには何をすれば良いのか?
それは裁量権を与えること!
自分で考えるということは、そのまま自分が決める側に入るということにもなります。このサッカーチーム内で子供達にポジションを自ら考えさせる行為に最も大切なことは
自分の考えを伝えるのでは無く、人に裁量権を与える勇気があるかを鍛えることが大切なことだと感じて終わりにします。