最近、マンションの売れ行きが徐々に鈍化してきているという話も出ています。一方では未だに新築分譲マンションが、どんどん施工されていきます。
売れ残りのマンション。。嫌な響きです。
マンションが施工して、すでに人が生活を始めていても、まだ全戸完売できずに販売しているマンションのことです。
長期的な売れ残りが引き起こす問題点
長期的な売れ残りが、発生すれば色々な問題を引き起こします。ないとは思いますが、最悪は管理費が不足したり、修繕が出来ない、または修繕費を補填しないとダメな可能性があるのです。
賢い買い方 売れ残らないマンションを選ぶ
選ぶ側からすると、出来るなら売れ残らないマンションを選択したいです。管理費や修繕費など普段は見えない部分も大きいのですが、「あのマンション未だ全部売れてないらしい」なんていう噂は、周辺地域にはあっという間に、広まります。
そうなると、やはり資産価値として不安定になる可能性も出てきます。
では売れ残りと言われている完成在庫のマンションは買わない方が良いのでしょうか?
マンションの質が問題無い売れ残り
売れ残りになったのには色々な原因が考えられるのですが、マンションの企画や立地、価格設定などが、マンションを選ぶ人に合わなかった、などが挙げられます。
しかし、売れ残っているからといって、それがマンションの質の問題かどうか?そう考えるとマンションの質の問題を示しているとは一概には言えないでしょう。
売れ残りの個数に注目する
マンション完成後にどれだけ売れ残っているのかがポイントになります。確かに完成からかなりの個数が売れ残っているマンションであれば、やはり何処かに問題があると、言い切っても過言ではないです。
しかし、売れ残り個数がわずかの場合は、売れ残りに成らざるを得なかった理由があるかもしれませんね。
キャンセルとなる
不測の事態で本来マンションに住む予定だったにも関わらず、キャンセルになるケース。これもよくあります。例えば、「転勤」。
マンションを完成前に購入する。約1年後完成し居住することを夢見たはずなのに、まさかの転勤。決して珍しいパターンではありません。
そしてマンション完成間近にキャンセルとなる。そうなれば、外から見れば「売れ残りのマンション」となるのです。
その他にも家庭の事情や環境の変化によってもキャンセルになるケースもあります。
8階に住む住人は売れ残りを購入した
もともと欲しかったマンションは、モデルルーム見学時点は高いと感じていた。一度は諦めたマンション購入。数ヶ月後に不動産販売業者から1本の電話がなりました。
1戸余ってます
兼ねてから、マンションの構造上、8階以上を希望していたところに、8階が1戸売れ残っている。っというかキャンセルとなった。
当初は高いと感じていた、希望するマンションは、かなり値下がることになっていた。販売業者は売れ残りを出来るだけ早く売却したかった。
そして8階に住む住人はこのマンションに9年間住み、今も住み続けている。。めでたしめでたし。
とまぁこんなことも実際にあるのです。
売れ残りを購入する注意点
売れ残りを購入する注意点として、一つだけチェックする必要があります。それは時間が経つと、売れ残りのマンションは完全に中古となり、販売業者が当初関わっていた、不動産販売業者ではなくなっていることがあります。
ようは売れ残りの物件を、販売業者は不動産会社に売却されてしまい、下手したら中古物件となり、仲介手数料が必要になることもあります。
また不動産会社が管理費などは支払っていた場合、その費用も、購入者が支払わなければならないケースもあるのです。そうならない為にも、売れ残り物件の販売業者が当初の会社かどうかを確認する必要はあります。
売れ残りのデメリットを利用する
売れ残りのマンションは、嫌がる人もいます。しかし、様々なデメリットを利用して、上手くマンションを購入すれば、それは逆に賢いマンション選びとなることにもなります。
売れ残りだからと言って、敬遠するのではなく、売れ残りだからこそ狙い目だと捉え、一つの検討材料にしてみるのもアリでしょうね。

最後に
マンションは高価な買い物です。中古でも新築でも、高いものは高いです。ゆえに出来るだけ自分の年収に見合ったマンションを選ぼうとする。
その中で郊外の新築マンションを選ばざるを得ない人もいるでしょう。今回の売れ残りのマンションとは関係ないかもしれませんが、自分にあったマンションが、もし売れ残りのマンションであったとしても、それはそれで、ラッキーなことになるかもしれませんね。