「おじさん弱いの?じゃ〜ハンデやるよ」なんて言われるとキィー!となりますが、将棋の世界にはハンデという自分の実力差を図る物差しがあります。
上手(強い人)と下手(弱い人)で差がある場合、将棋ではハンデをつけることがあります。
将棋道場などに行くと、道場の受付の方が、対戦によってハンデをつけてくれます。
将棋のハンデの種類は約8種類
僕たちが普段ハンデとして使用しているのは主に、「飛角落ち」ではないでしょうか。正直僕もその他のハンデはあまり知らなかったです。
そういえば、僕の子供も、たまに対局させていただいている「おじさん」と将棋を指すとき少し前までは6枚落ちというスーパー・ウルトラ・ハンデをいただいておりました。

駒落ちの名称 落とす駒
1から順番にハンデ差が広がっていきます。なんと8枚落ちまであるんですね。
8枚落ちはなんと王将と金以外は歩兵という、ハンデなんて呼べないくらいの差です。
道場とか言って、知らない子供に「おじさん8枚落ちでやろうか?」なんて言われた日にはどうしようかと思うくらいです。(たまに暑くもないのにセンスを持ってその気になってる子供もいますけど、負けちゃうんですよね。。。)
でも素人がプロ棋士とかと対局したら8枚落ちでも勝てないんでしょうね。
- 香落ち 上手が左側(角のあるほう)の香
- 角落ち 上手が角
- 飛落ち 上手が飛
- 飛香落ち 上手が飛と香
- 二枚落ち 上手が飛と角
- 四枚落ち 上手が飛と角と左右の香
- 六枚落ち 上手が飛と角と左右の香・桂
- 八枚落ち 上手が飛と角と左右の香・桂・銀
僕たちがよく知っている、「飛車角落ち」はハンデレベル5ですね。
この他にも駒落ちではないですが、下手が先手から始める等のハンデもあります。
ハンデ戦での下手(しもて)は序盤から早く攻めること
せっかくハンデを頂いているのに形にとらわれじっくりと、「囲い」を作らなくてもいいと思います。
相手は自分より駒数が少ないのです、序盤に早めに攻めて中盤以降をさらに優位にする方が良いと思います。
とはいえ、焦って攻めてしまうと相手は、もともと自分より強いので慎重かつ大胆に攻めましょう。
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決して対等とは言えない平手打ち
本来は対等に対局することを「平手打ち」というんでしょうが、今まで2枚落ちや3枚落ちなどで対戦していた上手の方と「平手打ち」をやるとわかります。
「2枚落ちで勝てた!」なんて喜びもつかの間、平手打ちになった瞬間になすすべもなく詰みになるケースがあります。
たった2枚・3枚かもしれませんが、駒落ちを抜けたその先に本当の将棋の試練が待っていると僕は思います。
強者に平手で勝つ、もしくはそこそこいい勝負が出来るようになってくると、おそらくそこらへんの素人大人には負けないレベルになっているのではないでしょうか。
そこには大きな差があるのでしょう。しかし2枚落ちや1枚落ち、要は飛車角まで来れば、後もう少しです。諦めず頑張れば必ず光は見えるもんです。
将棋の基本は平手打ち
やはり将棋の基本は平手打ちになります。駒落ちでの対局は勉強の場として、上手の方に胸を借りる形になります。
将棋がそこそこ出来るようになってくると、駒落ちと平手打ちとの戦い方を使い分けることができると思います。
しかし、駒落ちばかりで対局しているのも、モチベーションや棋力UPを考えると如何なものかとは思いますので、バランスよく相手を選んで対局するのもアリじゃないですかね。
まぁ本当は駒落ちされている相手に対して、どんどん勝って行って最終的に平手打ちで対局するのが一番なんでしょう。
小学生の将棋大会で駒落ちなんでありえないですしね。
