これは難しい!オフザボールとは違う視点となる、「ボールに近寄らないサポート」である。オフザボールが動の動きであるとすれば、ボールに近寄らないサポートは、まさに「静」の動き。
少年サッカーは基本的に、全員で攻めて、全員で守るのです。そこに必要なのは効果的な攻めと、効率の良い守り方。
なーんて難しい事は別として、サッカー少年にとっては、何も考えてなくても最大の難関。最も難しいプレー?「ボールに近寄らないサポート」について行きませう。
ボールホルダーとの距離感が大切!
サッカーチームとして効果的に攻めるには、やはり全員がオフザボールを意識し、常にパスコースを作る、パスを出す選択肢を作ってあげる事が大切です。
少年サッカーチームに多いのが、味方のボールホルダーが相手に取られるまで、見てるだけの子供達が多いということ。こぼれ玉をとにかく待ち受けているこのプレイスタイルでは一向に上手くなりません。
本当は近寄ってきて欲しくない
パスを要求したり、とにかくパスコースに味方が動いたりすることで実は困る子供もいます。それはドリブル大好き少年です。
ボール群がることで、ドリブルするスペースが遮られてしまう。
「パスじゃないのにー」って思っていても、スペースに動いた子供は、ドリブルしている子供のボールを容赦なく奪ってしまう。敵味方関係なしで。
そして審判のフエが鳴る
ピーーー オフサイドー
ってな感じも実は多い。
邪魔するなーとも言えないし動き方などを覚えるしかない。
ボールから離れる選択肢
ボールホルダーから離れることが出来る。これだけでも中々、小学生では難しいプレーだと思う。味方が近寄ることで、自身の能力を発揮するスペースを無くしてしまう。
これをデメリットと捉えるべきかは別の話として、サッカーにはスカウティング能力なんて言葉がります。
- 相手を知ること
- 味方を知ること
試合中に相手の特徴をいち早く知ることで、得点の目を潰すことができる。味方の特徴などを知ることで、得点能力が上がるかもしれない。
いわゆる分析ですね。
分析能力はとても大切
分析する能力はとても大切です。子供に限らず大人も大切です。(大人の方がより重要かも)しかし、分析しているようで、ただの評論家になってしまっては元も子もないです。
まぁ子供にそこまでは求めませんが、やはりこう言った部分でも、相手を自然と分析する下地が出来てきているんだなーと感じる時があります。
パスサッカーが大好きだから選択しない
ちなみに少年サッカーチームにも色々な方針があります。高学年になるまでは、絶対にパス禁止!ひたすら個を磨くため、ドリブルあるのみ。一人でも多く抜き去れ!
そして取られたれ取り替えせ!(これは当たり前か)
これとは逆に、すでに小学3年生くらいから、パス中心でとにかく勝つことに喜びを感じるチームもあります。
そしてどちらかと言えば、パス中心のチームの方が圧倒的に多いのも事実です。
日本人はそうである!
なんだか決まっているかのような文句なんですが、結局はこの固定観念から抜け出すことから始めないと、どーもおかしな感じになってきてるような気もします。
まぁそこは専門家さんにお任せするとして。
個性を潰さないチーム編成は難しい
本当は個性を引き出したいと皆んな願っているのです。建前としてそう願っているのです。しかし、全体最適を考えると、そうも行かない。また中心選手を第一と考えるスタイルから離れないと、まず一人一人の個性を活かすなんてことは難しいでしょう。
一方で、個性なんて必要なく、少年サッカーはフォワードからゴールキーパーまで全部のポジションが出来ることが、小学4年生までなら、本来の姿なのです。
得意なポジション = 個性ではないです
サッカーというスポーツで個性を活かすのであれば、それなりの身体能力を卓越した技術が必要なのです。
ボールから離れることは仲間を活かすこと
多分教えても難しいでしょう。子供達の8割はボールに近寄ることが大好きですから。それでも、「ボールから離れることは仲間を活かすことにもなるんだよ」って伝えるだけで、周りの動きは少しは変わる可能性があるかもしれません。
特に団子サッカーから中々抜け出せない状態のサッカーチームであれば尚更でしょう。

最後に
オフザボールしかり、ボールを持っていない時にどうするのか?を伝えること、教えることって口で言うのは簡単かもしれませんが、いざ実践させるとなると、根気が必要となります。
基礎的な動きはあるにせよ、結局は臨機応変さが求められます。ただその下地となるのは日々の鬼練習になるのは間違いないですが。
サッカーボールに近寄らないことが、仲間のサポートなる!
これが意識的に出来るようになると「次の、そしてその次のプレー」が見えてきている証拠のような気がします。
