はじめに対象年齢12歳までの気持ちで進めてください。少年サッカーは8人制です。ポジションわけをすると、呼称は「センターバック」。
ゴールキーパーの前に立ちはだかるのは、センターバックになるんですけど、8人制でしかもグラウンドも少し小さめ。攻撃の起点としての役割が非常に高く、ユーティリティ性の高い選手がセンターバックには配置されることが多いです。
センターバックのタイプは2つある
センターバックのタイプは大きく分けると2つあります。1つ目は、パワーと高さを持ち味としてヘディングやクロスに対して優位性のあるタイプ。
もう一つは1対1の対応能力や、カバーリングやルーズボールに対する対応の早さで活躍するスピードに自信があるタイプ。
パワー系+テクニック
少年サッカーにおいてパワー系は一際目立ちます。背が高いだけでもかなり有利になります。子供ならでの身長差がどうしてもある中で、圧倒する姿は頼もしい限りです。
そしてここにプラスされるのがテクニックです。
もともとセンターバックに配置される選手は、比較的、判断能力が早く、そしてボールを奪われない技術を持っている。センターバックが足元弱いと、ソッコー、ボール奪取されてしまいそのままゴールになってしまう。
年齢を重ねた時にどうなってるかは、わかりませんが、小学5年・6年になってからの身長差は、かなりキツいハンデとなります。
また攻撃時、特にセットプレー時にもかなり頼りになる存在になります。
スピード系(アジリティー)
正直このタイプがセンターバックにいると、多少危険な部分も多いです。スピードがある子供は得てして、突っ込むタイプが多く、自慢のスピードを生かし過ぎて自爆する子供もいます。
それでも、やはりボールへの寄せの早さが相手攻撃の芽を未然に防ぐことが出来る。またパスカットを狙い、逆にカウンターのきっかけを作ることも出来ます。
アジリティという言葉がサッカーではよく使われますが、短い距離におけるスピードに優れた選手をセンターバックに起用することで、カウンターの回数を増やすことも出来、相手チームにとっては脅威でしょう。
ビルドアップの起点となれるセンターバック
センターバックだから守ってればいい?子供は意外と素直で頭カチカチなので、「センターバック=守る」この約束をしっかりと守ってしまいがちです。
しかし、小学生のサッカーの試合を見ているとわかると思うのですが、強いチームには必ず、ビルドアップが上手いセンターバックがいます。
というか、別にセンターフォワードでもセンターハーフでも、この手の子供は余裕で出来ます。しかし、センターバックが出来る子供は限られる。かつ、プレッシャーの少ないエリアからボールホルダーとなり、攻め上がることを得意としている。
逆に常に狭いエリアで活躍する子供もいます。
チーム全体の攻撃を左右する武器
センターバックのビルドアップ能力は、強いチームには必須と言っても過言ではないです。比較的自由にボールを持てるポジションであり、センターバックの視野の広さや、基礎となる技術として、ビルドアップ次第で、そのチームの攻撃の質が大きく変わってくるのです。
将来はボランチコンバート?
これはわかりませんが、8人制サッカーのセンターバックは、比較的ボランチに近い役割を担っていると僕は思います。
適正やその後の身長の伸び具合などにも影響されますが、少なくとも、小学生時代はセンターバックだったけど、その後、ボランチに転向することは十分に考えられることでしょう。
ドリブルで前に出れるか?
センターバックがドルブルすること自体が、リスキーなプレーに感じるかもしれません。しかし、もともとセンターバックに配置されている子供は、サッカーチーム内でも唯一無二の存在に近いくらい、技術も体も、そして精神的な部分も揃っています。
特にスピードを生かしたセンターバックのタイプは、そのままシュートまでドリブルしちゃう子供もいます。
センターバックは替えがきかない
ゴールキーパーもそうですが、センターバックも一度頼りになると感じる選手がいたとすれば替えることが難しい選手になります。
正直攻撃したい子供たちはたくさんいますし、攻撃しか出来ない(任せられない)子供もたくさんいます。
そうした中でセンターバックという、一見地味に見えますが、実は少年サッカーでは、フィールドプレイヤーの中で1番・2番に上手い子供がセンターバックをやることで、強いチームになるのです。
最後に
センターバックのタイプとしては、オーソドックスなのが、パワーと高さを持つ選手になるでしょう。そしてこの2つを持つ子供が、たまたまサッカーチームにいたとすれば、それはラッキーなことなのです。
身長だけはどうにもなりません。背の高い子供を探してもサッカーが上手くなければ意味がありません。
またスピードタイプの選手もセンターバックとしてはちょっと、心持たない感じはあるのですが、それでもデフェンス能力が多少低くても、ビルドアップの早さは魅力的であり、見ている人を焚きつけるようなプレーをするのが、この手のタイプでしょう。
ユーティリティプレイヤーなんて言葉がありますが、センターバックが出来る子供は、ユーティリティ性の高さはかなりのものだと思います。