マンションには管理費と修繕積立金はつきものです。給食費滞納のようにマンション住人がもし『住んでるだけでなんでお金取られなあかんのや〜』的な感覚でみんなが支払うことを辞めたら後に廃墟となる。
今回は管理費を少しだけ考えてみたいと思う。
まず最初に僕の考えから言わせてもらうと、マンション管理費の高い安いが、自分の購入したいマンションの検討材料としてどの程度の割合があるのだろうか?僕自身は疑問なんです。
管理費が高いマンションは基本的にマンション価格も高いです。
また中にはホテルと提携しているそんなファーストクラスの『おもてなし』を実現してくれるマンションもあります。
ということはマンション管理費が高い安いと嘆く前に、マンション価格が高すぎてそもそも検討材料に入らないケースが大半だと思う。
しかしそれでも同等レベルのマンションでも管理費の差が出ているマンションもある。管理費は安いほうがいいのか?高いほうがいいのか?結果よくわからん。
望むことが違えば管理費を支払う価値も変わってくる。
しかし、マンション管理費が高いことで後々売却を検討した際には、案外ネックとなり売却困難のハードルが高くなるので注意は必要です。
マンション管理費というランニングコストへの不安
マンション管理費はあなたがマンションを所有し続ける限り永遠に発生する必要経費である。
故に管理費が1万違うだけで相当な金額差となる。1ヶ月単位で見ると、たかが1万円と感じる人もいると思うが、仮に35年ローンで試算した場合で考えると
年間12万 × 35年 = 420万
なんと420万もの違いがあるのです。420万あれば住宅ローンの頭金として十分に成り立つほどの金額である。
1万違うだけでこれだけの差が出るとなれば、マンション購入時に管理費の金額が検討材料に入るのは仕方のないことだと思う。
しかも仮に住宅ローンの返済が終わっても、管理費は永遠に支払っていく必要があり、定年を迎え収入が年金のみとなった場合は更にその金額差が重荷となることは間違いないでしょう。
おそらく管理費というランニングコストへの不安は、あなたが現役の間はさしたる問題ではないのかもしれないが、60代・70代と年齢が上がるにつれて不安が大きくなるのです。
管理費が高いことで売却困難のケースもある
管理費が高いマンションが最もマイナスイメージを持たれてしまうのが、中古マンションになった時である。
新築分譲時は購入者の大半が舞い上がっており、管理費の高さを気にする度合いが低い。
しかし中古マンションとなると話が違う。特に築10年以上経過のマンションとなると尚更である。
中古マンションは利便性や近隣相場、そして今回の管理費に対して、新築マンションと比べると明らかに購入者の見る目が厳しくなる。
おそらくその煽りを受けないのは一部の都市中心街のみだと思う。
その他は中古になった瞬間に、買い手市場であったとしても購入者の目線は厳しくなる。
そんな中、管理費の高さが原因で売却が厳しくなったり、他近隣マンションとの管理費の差を価格交渉の材料とされ結果あなたが希望した売却価格とは離れた価格で売却するハメになる可能性もある。
新築・中古どちらでもいいんだけど管理費安いとこ狙う?
いや違うと思う。多分みんな違うと思う。皆んなが考えている管理費の値段は『安くもなく高くもなく』なんじゃないですかね。
ようは周辺の管理費相場として妥当性があるのが一番安心であり、管理費相場より安い場合は不安にもなる。そして相場より高いとコスト意識が働く。
だから管理費が安いというだけで、マンションという高い買い物をする人はいないと僕は思う。

初めから管理費なんて気にしない地域のマンション購入する?
これは現実的ではないと感じている。管理費なんて気にしない。
逆に高い管理費を払ってでも、様々なサービスやセキュリティーを求める層が、この『管理費』なんてタイトルがついた記事を見ることもないと思っているからである。
それでも多少背伸びすれば、購入できる人たちはいると思う。
そういう人たちは管理費を多少は気にするものの、やはりサービスという目線で考えていると思う。

住宅ローンにプラスされる管理費
マンションを購入するということは管理費を支払うことを避けられません。修繕積立金もしかりです。
それでも戸建とは違う充実感と安心感は計り知れないと僕は思う。
戸建を否定するわけではないし、戸建には普通のマンションでは決して得ることが出来ない、自由度と広いスペースがある。
マンションを購入し住宅ローンを借り入れるということは、ローン返済額にプラス@されることは皆んな知ってることだと思うが、管理費の差がこれからのあなたの人生にどれくらい影響するのか?
ほんの少しだけ考えて欲しい。
