マンションの維持費を戸建との比較対象に入れるのはナンセンスだ!

マンションのこと

家を所有するということは、長い目で見るとそれ相当のお金がいるのです。

戸建でありマンションであり何にせよお金はかかります。『固定資産税』は家を所有すれば必ず必要となる維持費です。

(維持と呼んでいいかはわかりませんが、固定資産税払わないと、そのうち維持できなくなります。)

そんなか、マンション特有の維持費に『修繕積立金』と『管理費』があるのはご存じでしょう。

いや戸建にも『修繕費』はそのうち必要になる!

しかし外壁を何十年後に修繕する人って僕の中では案外少ないような気もする。

そして、戸建とマンションの購入を迷っている人たちに対して、比較サイトなどで必ずと言っていいほど出てくる、マンション購入者を悩ますワードとして、『維持費』の生涯シュミレーションです。

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マンションに住み続ける限り永久に纏わりつく『維持費』

マンションは共同生活であり、全体を管理する費用として『管理費』、建物などの老朽化などに対応する『修繕費』に分けられます。

 

『管理費』

僕が勝手に思う管理費とは、マンションの景観や利便性を高めるために管理人や別の言い方ではコンシュルジュがほぼ常駐しております。

中には24時間常駐しているマンションもあり、マンション住人に対するマンション生活の充実を図っているわけです。

 

管理人やコンシュルジュがいないとマンションは誰が掃除してくれるのかな?

マンション住人は自分の部屋は自分で掃除します。しかし、エントランスやマンション内にあるあらゆる共有部分を住人たちが持ち回りで掃除しよう!

なんて決まったら、必ずもめますし、何かにつけて掃除を断る人たちも出てくるでしょう。(子供の面倒など)

マンションは戸建と大きく異なる部分。

それは全てが自分一人のものではないと言っても過言ではないところなのです。

管理費はそう言った問題などを解決すべく、マンションを守るために必要な経費なのです。

 

『修繕積立金』

また修繕費は毎日の生活では概ね必要としないのですが、戸建と違いとても大きな建物でもあるマンションの老朽化に対応すべく、マンション住人が毎月積み立てを行い、将来老朽化に備えているのです。

大規模修繕などで活躍するのが『修繕費』になるイメージですね。

 

 

戸建は自分一人で負担。マンションは居住者全員で負担

これよく比較されがちなんですが、戸建よりもマンションの修繕積立金の方が圧倒的に高額であることは間違いないです

ただし不足の事態(天災など)の場合はこの限りではないでしょう。

普通に何十年と暮らしていれば修繕積立金の方が高額であります。

また先に記載しましたが、戸建に住んでいる家族が10年後に家を修繕するか?

っと考えると皆無に近いのではないかと思います。外壁が多少汚れてきたとしても、気にしなければ良いわけです。

 

マンションも10年後に大規模修繕があるわけではない!

マンションの大規模修繕が必ずしも10年後や12年後に行わなければならいという法律はどこにもありません。

義務付けられてるわけでもありません。

あくまで目安としているだけであり10年後に大規模修繕が必要かどうかを診断して必要であれば行うこととしているだけです。

また日々のメンテナンスなどで、大規模修繕診断時に、想定以上にマンションの状態が良ければそこまで修繕積立金を使用する必要も無くなるわけです。

とは言ってもあまりケチって、結局水回りや、立体駐車場などが故障したりすると普段の生活にも影響を与えるので、まぁ10年後あたりで何かしらやったほうが得策なのかもしれません。

 

マンションと戸建との考え方の違いが『維持費』です

そもそも戸建とマンションでは、大きな考え方の違いがあります。

しかしながら、あくまで大半の家族(僕もそうですが)は、マンションも戸建もマイホームであり、将来を家と共に過ごし余生を暮らすまでを想定しています。

でも違いがあるんです。これが『維持費』という何十年と住み続けるととてつもない金額になったとしても、マンションという一つの物の考え方がそうさせるのです。

 

投資という目線を捨てられないマンションの悲しさ

そうじゃない!違う!そうじゃない!っと思ってても、不思議なことに戸建を購入された方の数倍以上は気にしてしまう

購入したマンションの今の価格や、近隣マンションの相場事情。

投資なんて目的一切ないし、ましてやそんなこととても無理だと思いながらも、案外周りにはそういう言動をしてたりしてませんか?

 

『維持費』はまさに投資対象としての資産価値の減少を緩やかにすることを目的としている見方もあるのです。

 

戸建の人が投資目線では全くないとは思いませんが、マンションは異常にその意識が高いのが良いところでもあり悪いところでもあるのです。

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中古マンションであっても人気のある地域や駅近となれば、価格の下落はあまり望めないのが現状です。

まぁ人口減少などが囁かれている今、将来的にはマンションの空き部屋やゴーストタウンになるなんて事も言われておりますが、流石にそこまで本気で想定している訳ではないでしょう。

もしそうであれば人口減少に対して何かしらの動きをしているでしょう。

勝手に人が減ってるからマンションは余るなんて他人事のように言われても説得力に欠けます。

戸建は築年数が30年とか下手したら状態によっては20年でも、いざ売却するとなれば、土地は有効活用できる。

しかし建物を取り壊す必要が出てくる可能性があります。

そうすれば、正味土地の値段(これが高いんですがね!)に対して建物取り壊し費用を売り手である、あなたが負担しないといけない状況に陥る可能性も十分にあるわけです。

せっかくの高い土地も、建物の取り壊し費用で数百万の損をする可能性も無きにしも非ずなのです。

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マンションは人が憧れ、何となく大きな佇まい(たたずまい)に酔ってしまうもんなんです!

だから『維持費』が必要なのです。マンションは部屋ごとで見れば戸建より狭く、収納スペースも少なく、居住スペースとしては全くお得感0円なのです。

しかし、その全体のフォルムとエントランスから感じる非現実的な日常を感じることで、人はマンションというどデカイ建築物に酔いしれているのです。

ようは斜めから世の中を見ると『田舎もん』ってことになるんですかね。

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最後に

管理費や修繕積立金はマンション購入時点では正直なんとも言えないと言えばそうです。シュミレーション的なやつを、モデルルーム見学時に見せられますが、その通りにいく確率なんて、素人でも低いって事ぐらい想像できます。

それでも維持費という、管理費や修繕積立金があるからこそ、マンション生活は成り立つわけでして、住宅ローンと同様に毎月の支払いが必要だってことは頭に叩き込む必要があるでしょう。

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