マンション選びのポイントの一つである間取り。細かなところは除いたとして、間取りには、二つのパターンがある。
田の字型とセンターイン
大きく分けるとこうなるのですが、それぞれにメリットやデメリットがある。まぁ良いところもあれば、悪いところもあるのは、何でもそうなんです。
でももし、あなたがマンション選ぶ際、ある程度永住する気持ちが在るのであれば、将来を見据えた間取りを選ぶべきだと思います。
マンションとライフプラン
マンションに限らず家を買うことは、あなたのライフプランに組み込まれることになります。
マンションを買っても、対して生活スタイルが変わらない。こう言う人は自然な型でライフプランに組み込めている証拠です。
ライフプラン①夫婦のこと
夫婦二人で生涯を終えるとすれば、間取りと広さはどの程度必要なのでしょう。
2LDKあれば十分だと思う人もいれば、収納や自由な部屋を考え3LDKは欲しいと思う方もいるでしょう。
実際のところ、2LDKでもやっては行けますが、少し窮屈感はあるでしょう。これは夫婦と子供で、3LDKと同じ考えですね。
ライフプラン②夫婦、子供の数
家族となれば、広さは子供の数で決まります。仮に1人であれば、2LDKでギリギリ。3LDKなら何とか。子供二人なら3LDKでギリギリです。
ただ何時までギリギリを保てるか?これは結構悩むところです。
マンションは収納スペースが少ないので、衣類などを収納するスペースの確保にとても悩みます。
また間取りや、和室がある部屋によって収納スペースは変わります。
ライフプラン③老後と老人
最後はあなたの父親母親のよりどころが、あなたのマンションになる事を想定する必要があるのか?
また子供達が独立した際に夫婦二人になる事も、長い目で見た際は想定しておくべきでしょう。
よく言われるのが、人生設計の中で欠如しているのが、親の介護だそうです。
欠如しているというか、そこまで手が出せない人が大半なのは、何となく想像出来る範囲です。
とはいえ必ず訪れる、親の介護と、自分の介護をどうしていくのか?どう接していくのか?
大きな問題になります。
いつ、誰とどのように暮らすのか?
大事なのは、長い人生のビジョンを描いてみること。いつ、どこで、誰と、どのように暮らすのか、そして、それはいつまでかの見通しを立てれば、住居にかかる費用のイメージがしやすくなると思います。
またこのマンションに何時まで住み続けるのか?こういった考えも残しておくことが必要ですし、計画的にそうする場合もあると思います。
間取りで未来が変えられるのか?
間取りで変えられる未来は、あなたのマンション生活だけです。
先に記載したライフプランを組み立て、且つ状況に応じた間取りにすることが出来る間取りを選択するのか、しないのか。
3LDKをモデルとして考えてみます。ただし、永続的なニーズに応えた万能な間取りプランは存在しないと思う。
ライフスタイルの多様化・価値観の変化が激しい中、これなら大丈夫という間取りはないと思う。
田の字型は間取り変更が難しい
マンションの間取りの中で最も一般的な「田の字型スタイル」玄関から真ん中の廊下を挟んで、2つの洋室、キッチンと浴室や洗面などが左右に分離されているタイプです。
マンションを造る方からすれば一番作りやすい間取りらしく、コストもかからない。しかし入居後に間取りの変更をするのは極めて難しい。
キッチンや浴室などの水回りは、給排水管の関係で位置が動かしにくいため、間取りの柔軟性が劣る。
田の字型を変更するとすれば、せいぜいリビングと隣接している、和室(洋室)を潰してLDにつなげる程度しか出来ない。(ほとんど変化はないと思う)
センターインは柔軟なプラン
これに対してセンターインは柔軟性が高いと思う。玄関が真ん中に配置されており、玄関を入ると、北側に洋室が2つ、南側にキッチンや浴室などの水回りと、LD・和室(洋室)がある。3LDKのセンターインを2LDKに変更することも可能。
子供が独立した後、LDKを広く持ち、2LDKに変更したりするライフプランも想定しやすいのがセンターインの強みです。
まぁ結果的にそうなるのです。造りやすく、コストも安い「田の字型」よりも、その逆であるセンターインの間取りの方が、マンション価格が高くなることは仕方のないことです。
高級マンションなどは、ほとんどがセンターインの間取りを採用しております。
まとめ
間取りとライフプランは、ゆとりと柔軟性が生まれます。
できればセンターインのマンションを選びたいが、価格的に厳しいので田の字型にする。これも僕の中では全然アリです。
ライフプランとは家族の人数に限ったものではないです。
経済的な問題も含め、永続的に済むのか、途中で手放すのかも考えながら、決め打ちせずに人生設計を立てることが大切なのだと思います。